「もう、仕事、辞めてしまいたい…」
育休から復帰した後、キャリアの停滞感や、見えない壁にぶつかって、そう感じていませんか?
ワーママ10年生の私も、ここまでくるには、何度も、何度も、同じように感じてきました。
でも、衝動的に辞める前に、少しだけ、立ち止まってほしい。 なぜなら、働き続けることでしか、見えない「光」も、確かに存在するからです。
この記事では、何度も「辞めたい」と思った私が、それでも働き続けて「本当に良かった」と感じた、4つの理由について、正直にお話しします。
「ママの私」と「仕事の私」の、心地よい距離感
正直に言うと、私は「子どもの成長が何よりの楽しみ!」と、手放しで言えるタイプの母親ではありませんでした。
だから、初めての「育休」は、想像以上にしんどかった。
一日中、赤ちゃんと二人きり。社会から、自分のキャリアから、どんどん取り残されていくような、あの焦燥感。夜中に、子どもの泣き声を聞きながら、「私、このままでいいんだっけ?」と、何度も、何度も、自分に問いかけました。
だから、私は1年も育休を取らずに、仕事に復帰しました。 もちろん、待っていたのは、名ばかりの時短勤務と、以前と変わらないハードな日々。体力も、精神も、すり減っていくのが分かりました。
でも、不思議と、後悔はありませんでした。
なぜなら、「仕事」という、”私自身の世界”を取り戻したことで、自分に戻れた。
一日中、母親でいることのプレッシャーから解放され、「仕事の私」という別の顔を持つことで、心に余裕が生まれる。仕事があるからこそ、子育てとの、心地よいバランスが取れる。 それは、働き続けてみて、初めて分かったことでした。
「自分の財布」がくれる、精神的な自由
ワーママとして働き続ける理由。 それは、もちろん、家計のため、子どもの将来のため、という大きな理由もあります。
でも、同じくらい、いえ、もしかしたらそれ以上に大切なのが、「自分自身のため」だと、私は思うんです。
例えば、こんな場面を想像してみてください。
- 子どもの「やりたい!」に、笑顔で応える 子どもが「この習い事、やってみたい!」と言った時。「うちの家計で、大丈夫かな…」と、まず夫の顔色を窺うのではなく、「いいじゃない、やってみようよ!」と、心から応援してあげられる。判断の基準が、お金ではなく、子どもの「可能性」になる。
- 自分の「学びたい!」に、投資する 気になっていた、あのオンライン講座。キャリアアップのための、あの本。「これ、買っていいかな…?」と、誰かにお伺いを立てるのではなく、「未来の自分への、プレゼントだ」と、自分の意思で、自分に投資できる。
- 大切な友人への贈り物を、心置きなく選ぶ 久しぶりに会う、大切な友人へのお誕生日プレゼント。「予算は、3,000円まで…」ではなく、「彼女が、一番喜ぶものは、何だろう?」と、心から相手を想って、プレゼントを選べる。
これらは、決して、贅沢な話ではありません。 月々のお給料がくれるのは、ただのお金ではなく、「誰かの顔色を窺うことなく、自分の意思で、物事を決められる」という、何にも代えがたい、精神的な自由であり、個人の尊厳なのだと、私は考えています
そして、その「お守り」があるからこそ、私たちは、日々の理不尽にも、少しだけ強く、そして優しく、なれるのかもしれませんね。
「ママ友」ではない、新しいつながり
子育てが始まると、私たちの世界は、良くも悪くも、子ども中心に回っていきます。 そして、その中心にあるのが、「ママ友」という、独特で、時には少し息苦しい人間関係です。
もちろん、情報交換をしたり、悩みを分かち合ったり、その存在に救われることも、たくさんあります。 でも、心のどこかで、「このまま、私の人生、終わるのかな…」と、ふと、寂しくなる瞬間、ありませんか?
そんな時、「会社」という、全く別の世界を持っていることが、私たちの心を、驚くほど、風通しの良いものにしてくれます。
- 心地よい距離感を生む
- 仕事があるから、ママ友同士のランチや、平日の公園でのお付き合いに、無理に参加しなくても、「仕事なので」という、角の立たない「言い訳」ができます。
- その、少しだけ保たれた距離感が、結果的に、ママ友との関係を、より良好に、そして対等なものにしてくれるのです。
- 思考のアンチエイジングになる
- どんな仕事でも、10年前と同じやり方が、通用することはありません。会社にいれば、良くも悪くも、新しい知識やスキルを、常にアップデートし続けなければなりません。
- この、社会と繋がり続けている、という感覚。それが、私たちの思考が、内向きに、そして古くなっていくのを防いでくれる、最高の「アンチエイジング」になるのです。
「ママの世界」と「仕事の世界」。 この2つの窓を持つことで、私たちは、一つの価値観に縛られることなく、もっと自由に、そして、しなやかに、物事を考えられるようになる。
それは、働き続けているからこそ手に入る、人生を豊かにする、大きな財産だと、私は思います。
そして、新しい「道」を見つける、きっかけになる
そして、これが一番、伝えたいこと。
会社という場所に「違和感」を感じたからこそ、私は、外の世界に目を向け、「副業」や「発信」という、新しい道を見つけることができました。
もし、私が専業主婦になっていたら、この「はた楽」な働き方に、たどり着くことはなかったかもしれません。
今の会社で働き続けることは、ゴールではありません。 それは、あなたが、もっと自分らしい働き方を見つけるための、「最高の準備期間」であり、「最高のジャンプ台」です。
→「会社」というジャンプ台から、どうやって次のキャリアへ飛び立つか?その具体的な方法はこちら
まとめ
ワーママとして、仕事と家庭の板挟みになり、「もう、全部リセットして、辞めてしまいたい!」と感じる日。 本当に、たくさんありますよね。私も、何度も、同じ場所で立ち尽くしてきました。
でも、今、過去を振り返って、一つだけ、確信を持って言えることがあります。
それは、衝動的に「辞める」という決断をしなくて、本当に良かった、ということです。
「辞める」のは、いつでもできます。 でも、会社員として働きながら、安定した収入を得て、社会と繋がっている、今のあなたのその場所は、新しい未来への、最高の「ジャンプ台」でもあるのです。
そのジャンプ台の上で、じっくりと、自分の心と向き合い、新しいスキルを学び、そして、小さく、副業という名の「助走」を始める。
そうやって、**「いつでも、もっと良い場所に飛べる」**という、本当の自信と、選択肢を手に入れてからでも、遅くはありません。
この記事が、今、まさに「辞めたい」と、一人で戦っているあなたの、心を少しでも軽くし、そして、明日への新しい一歩を、見つけるための、小さなヒントになれたなら、これほど嬉しいことはありません。
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