「なんで私だけ、キャリアの蚊帳の外なの…?」
育休から復帰したら、責任の軽い仕事ばかり。やりがいを感じられず、昇進や昇給の機会も見送られている気がする。周りからは「ママだから大変でしょ」と気を遣われているようで、それが逆に悔しい…。
もしあなたが今、そんな「マミートラック」の真っ只中で、もどかしい思いを抱えているなら、この記事が必ずあなたの助けになります。
こんにちは。ワーママ10年生として、自身もマミートラックに悩み、乗り越えてきたカツヤママです。
この記事では、あなたが今いる場所を正しく理解し、納得のいくキャリアを取り戻すための具体的な方法を、原因分析から5つの脱出法まで、順を追って徹底的に解説します。
マミートラックとは?
そもそも「マミートラック」とは、母親になった女性が、本人の意思とは関係なく、出世コースから外れた昇進・昇格の可能性が低いキャリアコースに乗せられてしまう状態を指します。
21世紀職業財団の調査では、子育て中の女性の実に46%が、このマミートラック状態にあると感じている、というデータもあります。あなたが今感じている悔しさは、決してあなた一人のものではありません。
あなたは大丈夫?マミートラック「セルフチェックリスト」
「もしかして、私もマミートラックに乗ってしまっている…?」
そう感じていても、日々の忙しさの中で、自分の状況を客観的に見つめるのは難しいものです。 少しだけ立ち止まって、ご自身の今の働き方を一緒に振り返ってみませんか?
以下のリストで、当てはまるものに心の中でチェックを入れてみてください。少し、心がチクッとする項目もあるかもしれませんが、現状を正しく認識することが、次の一歩を踏み出すための最初のステップになります。
◻︎自分だけ昇進・昇給の機会が見送られている、と感じる
◻︎同期や後輩が評価されていくのを見て、焦りと悔しさを感じる。
◻︎周囲から「ママだから」と過剰に配慮され、重要なプロジェクトから外される。
◻︎「やりたい」と言えない雰囲気があり、優しさが逆に壁のように感じられる。
◻︎やりがいのある仕事への意欲を示しても、やんわりと断られてしまう。
◻︎「頑張りたい」という気持ちが空回りし、モチベーションが削られていく。
◻︎このまま今の会社にいても、キャリアアップできる未来が見えない。
◻︎数年後の自分の姿が想像できず、漠然とした不安に襲われる。
チェックリストの結果を見てみましょう
いくつ当てはまりましたか? 結果は、あなたの「現在地」を示してくれています。
- 1〜2個当てはまった方:マミートラック「黄信号」 まだ深刻な状態ではありませんが、「予備軍」である可能性は否めません。働きにくさのサインを見逃さず、この先の章で解説する対策を「予防策」として知っておくことが、今後のキャリアを守る上で非常に重要です。
- 3〜4個当てはまった方:マミートラックに乗っている「可能性・大」 あなたが感じている悔しさや、もどかしさには、はっきりとした理由があります。決してあなたの思い過ごしではありません。しかし、悲観しないでください。自分がそのトラックに乗っていると**「自覚すること」**こそが、抜け出すための最も大きな一歩です。
- 5個すべて当てはまった方:今すぐ「行動」が必要な段階 ここまで、本当によく頑張ってこられましたね。今はとても苦しい状況かもしれません。しかし、裏を返せば、これ以上状況が悪くなることはありません。あとは、正しい知識を持って行動し、上に上がるだけです。この記事が、あなたのための「脱出ロードマップ」になります。
さて、ご自身の現在地が確認できたところで、次はその「原因」を深く探っていきましょう。原因がわかれば、取るべき対策も明確になります。
なぜ起きる?マミートラックの「2大原因」を分析
マミートラックに陥る原因は、大きく分けて2つあります。一つは「会社側の問題」、もう一つは「自分自身の問題」です。
原因1:旧態依然とした「会社の体質」
「昭和体質」の会社なのかも?

「働き方改革」以降、子育てしながら仕事をするのが当たり前の風潮にはなりました。けれど、そんな中でも昭和から抜け出せないような会社も存在するんですよね💦
「子育て中だから、出世はあきらめた方がいい」とか「ママなんだから家庭を重視すべき」という時代錯誤もはなはだしい発言をする頭の固い方たちがいまだに健在するのも事実です。
表面上はマタハラ、パワハラとしてとらえられてしまうと面倒なので影を潜めていますが、事実そういった人たちが暗躍しているため、会社の体質を変えることができません。
思い当たる節がある方は、はっきりいってこんな体質の会社では
何を訴えても、どう頑張っても状況を変えることはできません。
甘んじて状況を受けいれるか、もしくはサッサと見切りをつけて転職活動することをおすすめします。
①の場合に行動すべきことは?
昭和体質の組織に属しているママに多いのが「自分を過小評価しがち」と、SNSやリアルな会話を通して感じます。
世の中は広い!働き方はどんどん更新されています!
子供がいようがいまいが「会社以外の時間」を充実させたいと考える人が増えた今、
ママであることは、特別なことでもなんでもありません。
早めに古い体質の会社に見切りをつけて、自分の能力を活かせる会社に羽ばたきましょう。
私は「40歳すぎの子持ち」で転職エージェントを利用しましたが、まさに目から鱗。いままでフルタイムで働いてきたというママなら、探せばいくらでも仕事はあります。ぜひ一度、外の世界に目を向けてみてください。

転職エージェントを上手に利用して「自分の力が活かせる会社」にさっさと転職しましょう。
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原因2:自分を縛る「個人の思い込み」
考えすぎ、ってことはない?

つぎに「あなた自身のとらえ方の問題」についてお話します。一言で言えば「考えすぎ」になってませんか。
ホルモンバランスの関係なので仕方ない点もありますが、物理的に育児に時間がとられるのは仕方ないこと。実は周りの人も、その点は「フツーのこと」と考えていて、それを迷惑に思っていなかったりします。

以前の私もまさにそうでした。けれど、今現在、会社でママさん社員の育成にも関わっていて、
本人の”考えすぎ”な部分が多いなあと思います。
何の制約もなく働ける周りの人と比べてしまう。自分と同じぐらいのキャリアで成果を上げている人を羨んでしまう。こうなると、まさにひとり負のループ状態。
本当はとっても恵まれた状況なのに、それを活かしきれない。
ホルモンバランスの乱れからくる焦りで、マイナス思考を加速させてしまう。
まさにいいことなし!
②の場合に行動すべきことは?
あら私、これかも!と思った方、ご安心ください。
あなたの問題は、シンプルに言えば「あなた自身が変わること」で今日からでも解決できます。
もう悩まない!マミートラックから抜け出す「5つの具体的な脱出法」
「変わるため」の解決方法を具体的にみていきましょう!
今できることに集中してる?

もしも「サブ的な仕事に回された、部下のサポートをすることになった」等、自分の不本意な仕事に回されてお悩みであれば、一度目の前の仕事に没頭することをおすすめします。
会社って結局、過程ではなく「結果」でしか評価されないんですよね。あなたの「今の仕事」が周囲の期待以上、であれば、自然と今の仕事より大きな仕事を任せてもらえる。もしくは自分で発信できるようになります。
今のあなたの働き方で、役に立てることはなにか?
これを黙々とこなしていくことで、まともな会社であるならば、かならずチャンスは訪れます。
ワーママ10年生として思うのは、キャリアには波がある、いい波がくる時もあれば、波が来ないこともある。
波が来ない時にどんな準備をしておくか、がその時がきたとき、力を活かせるか、活かせないかにつながります。
またその時にググッと力を発揮するために今できることを、少しずつ続けておくことも大切。
私はよく動画コースを利用していました。子供の習い事の待ち時間などスキマ時間に学べて便利だし、何よりも前進してるって実感が持てるのでおすすめ。いろんな講座があるので覗いてみてくださいね👇
悔しさをバネにしましょ。

いま現在マミートラックに悔しさを感じているならば、思い切って
マミートラックで生まれた時間を利用する!
と割り切っちゃうと意外と楽です。安定した収入を得ながら復業的な楽しみをみつけたり、子育てを楽しむ。
長い人生、子育てに向き合える時間は少ないんですよね。会社であくせく頑張ったって、所詮仕事は仕事。
お給料はもらえても、世の中や、会社の置かれてる状況が変わっても必要とされるか、なんてわかりません。
むしろ「子育て」に向き合ったほうが、いろんな場所で汎用できるスキルになることだってあります。
子育ては「管理能力」「交渉能力」「予算配分」「マーケ思考」など
全てのスキルをバランス良く鍛えてくれる現場最前線。
自分らしい働き方を探りつつ、子育ても楽しんでいきましょう。
会社で働くことが、すべてじゃない。

ワーママに限らず働く人みんなに言えることだけど、
「ひとつの会社に属することで安心できる時代ではなくなった」を意識すること
がこれからは、必要だと思います。
もう、どんな会社にいたって「定年まで安泰!」なんてありえない。だから、「復業意識」をもつことって大切。
復業意識とは
目の前の仕事は、
会社を離れても役立つスキルか。
定年後にまで何かを残せる仕事か。
という意識をもつこと。そのためには、実際に復業を叶えるために「副業」を始めることもおすすめです。たとえ、たいした収入にならなくても、会社に属さず自分の稼ぐ力を身につけておくことは何よりも「自信」になります。
と今まで会社で働くことに一生懸命だったあなたは、戸惑うかもしれません。でも、あなたがやってきたことって、実は会社の外でも十分役立つことだったりするんです。
大切なのは今まで知らなかった「個人で稼ぐ」視点を持つこと
会社での仕事以外に稼ぐ方法って、実はたくさんあるんです。まだあなたが知らないだけで、あなたのチカラを求めている人がいるはず。
下記のサイトを見ると、「えっ、こんなにお仕事あるんだ。私にもできるじゃん!」という驚きがあるので、まずはのぞいてみるといいですよ。
眺めているだけで、個人でも「仕事」っていろいろある時代なんだなと気づくはず。

もし、あなたの会社が「原因1」で挙げたような、個人の努力では変えがたい**「旧態依然とした体質の会社」**である場合、この「転職」が最も有効で、かつ即効性のある解決策になります。
「40代で、しかも子持ち。今から転職なんて無理に決まってる…」
そう感じてしまう気持ちは、痛いほどわかります。しかし、断言します。それは単なる思い込みです。
世の中は、あなたが思っている以上に変わっています。子育てで培ったマルチタスク能力やタイムマネジメント能力を高く評価し、「ぜひワーママを採用したい」と考えている企業は、数多く存在します。
大切なのは、今の会社という小さな世界だけで自分の価値を判断しないこと。まずは**「外の世界に目を向けてみる」**勇気を持つことです。転職エージェントに無料で相談するだけでも、「私を必要としてくれる会社って、こんなにあるんだ!」という大きな自信に繋がります。
私が41歳で転職を成功させた経験を元に、転職エージェントの賢い使い方から、面接対策、年収交渉のコツまで、具体的なノウハウを以下の記事で徹底解説しています。ぜひ、あなたの「次の一歩」の参考にしてください

「会社自体は嫌いじゃない。でも、今の役割には不満がある…」
もしあなたがそう感じているなら、転職という大きな決断の前に、「今の会社の中で、自ら未来を切り開く」という選択肢も考えてみましょう。これは、受け身の姿勢から抜け出し、キャリアのハンドルを自分で握るための、非常に能動的なアクションです。
ただ不満を言うのではなく、**「会社にとってもメリットのある提案」**として、上司に具体的なキャリアプランを交渉するのです。
- 現状分析と提案の準備 まずは、あなた自身の強みと、会社や部署が今抱えている課題を洗い出します。「私のこのスキルを使えば、チームのこの課題を解決できるのでは?」という視点で、具体的な貢献策を考え、A4一枚程度の簡単な企画書にまとめます。
- 前向きな「キャリア相談」として面談を申し込む 「不満があります」というスタンスではなく、「今後のキャリアについて、前向きなご相談があります」という形で、上司との1on1ミーティングなどを設定します。あくまでポジティブな姿勢が重要です。
- 具体的な貢献策を提示し、役割変更を提案する 面談の場で、準備した企画書を元に、「今の業務に加えて、〇〇という役割を担いたいです。なぜなら、その役割は私の〇〇という強みを活かせ、チームの〇〇という課題解決に貢献できると考えるからです」と、論理的に、そして熱意を持って提案します。
この行動は、たとえすぐには通らなくても、あなたの上司に「この人は、ただ不満を言うだけでなく、会社のことを考えて主体的に動ける人材なのだ」という強い印象を残します。その姿勢そのものが、あなたの社内での評価を確実に変えていくはずです。
まとめ
マミートラックに悔しい思いを感じていて、それを解消するためには
自分の軸をしっかりもつことが大切
家庭状況や仕事への考え方は人それぞれ。人と比べてどう、ではなく。自分の人生において、どう働いていくことがベストなのを考え、実現するための働き方を選んでいくことが大切です。
本ブログでは、ワーママの実体験を中心に、フルタイムワーママさんに役立つ情報を定期的に配信しています。お時間ありましたら、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。